消費税増に伴う地金価格

最近、円建て預金の投資先に困っています。


元々、キャッシュカードを財布に入れて持ち歩く僕は、普通預金口座に多額の現金が入っているのは危険だということで興味を抱いたのですが、定期預金の利子があまりにも低いので、色々と調べ始めました。


2007年の夏から2008年の春にかけて、1ドル100円台(当時としては円高)に突入し、外貨預金を煽られた時期でしたが、僕は堅実に5年物(固定)の個人向け国債に資産の一部を投資しました。
外貨預金に手を出さなかった点では正解だったと思いますが、一方でこの国債を満期まで保有してることに不安を抱きつつもあります。

と言うのも、このまま日本が新規国債を発行し続けたら、長く見積もっても今後10年以内に円が暴落する可能性は高いような気がするからです。以前からヤバいとは思ってましたが・・・。


そこで、当初は外貨に目をつけて、外貨建MMF(特に、米ドル建MMF)を検討していた*1のですが、ギリシャ危機がひと段落するのを待っているのがじれったくなって、地金 (gold) に白羽の矢が立ちました。
不景気では地金の価格が上昇するので、今購入するのは損な気もします。しかし一方で「地金 増税」で検索すると、地金は増税で儲かるという記述がWeb上で散見されます。参院選民主党自民党マニフェスト増税を掲げているので、もし事実ならば美味しい話ですよね。



金売買と消費税の関係によって消費税の増税で確実に儲かる方法がある!
格差脱出研究所


リンク先の記述によると、
増税前に300万円の地金を購入するときの支払額は、300万円×1.05=315万円。
・購入時と売却時で、地金の相場が変動しないと仮定する。
・売却時に税率が10%だとすると、売却時の受取額は、300万円×1.10=330万円*2
・差額の、330万円―315万円=15万円が手元に残る。
というロジックでした。


・・・これって、騙される人がいるのでしょうか?
何故このような記述がはびこっているのか理解できないのですが、投資家間で売買する際に問題にするのは税込価格なわけだから、「税込価格の相場が変動しない」という仮定は短期間であればある程度正当化されますが、「税抜価格が変動しない」という仮定は不適切です。ここにトリックのタネが仕込まれているようですね。 それとも、僕の勘違いでしょうか?そうであれば、ご指摘お願いしますm(_ _)m

*1:手数料・税制面と現在の情勢、そして僕の目的を考慮すると、BTSやFX(レバレッジなし)よりもMMFのほうが有利なようです…。

*2:商品券への二重課税を防ぐため、このケースでは消費税込みで手元に戻って来る