都内の交通マナー

今日、同じ学科のizak君に、ブログを更新しろ、とお叱りの言葉を受けました。

ブログ初日に手元のネタを一気に放出せずに、小出しに更新していればよかった、と後悔しています。
一気に放出してしまったせいで、下のほうのエントリーは視聴率が低いと予想されますが、僕の更新が停滞してるときは古い記事を読んでね^^


仕方が無いので(?)、ブログ更新。今日は、交通マナーについて。




都内のあちこちを自転車で移動するたびに、ルール違反が目立ちますが、よくある違反は以下のようなもの。


[自転車]
・車道右側通行
・夜間無灯火
・一時停止不履行
・歩道通行(自転車通行可でない歩道)
・信号無視
・歩道上の違法駐輪


[車]
・合図不履行(ウィンカーを出さないこと)
・駐停車違反
・禁止された車線変更
・速度違反


[歩行者]
・信号無視


・・・と、道交法に照らし合わせて列挙してみましたが、別に僕は道交法が絶対的なものだとは思っていません。
もともと法治主義よりは徳治主義が好きですし、全ての地域に一律に制定された道交法を、杓子定規のように当てはめるのは、必要条件でも十分条件でも無いと思います。


僕は毎日自転車に乗っていて、マナーの良い運転をしている自負がありますが、僕でも道交法に従順に本線の車道を走行中、路駐を避ける毎に、右手を水平に伸ばして3秒間経ってから、右手を伸ばしたまま右に移動する(方向指示器の代わり)ような、アホなことはしません。ていうか、一度やったら、めっちゃ迷惑がられた(←当然)
それどころか、30km/h 制限の道路でも40km/h で走っています(速度制限守ると次々と後続に抜かれる、不思議!)

それでも、破ったら危険を伴う法律は確実に守っているし、逆に法律的に問題が無い行為でも危ないことはしません。


後者の例)

一方通行(自転車除く)の道路において、速度制限さえなければ自転車は80km/hでも100km/hでも出して構わないけど、常識的に考えて対向ドライバーは対向車が来ることを想定していないわけだから、徐行しないと危険

信号待ちでのすり抜けは原則的に違反にならないが、信号が変わって車が動き出したら危ないし、トラックの死角に入っても危険なので、僕は行わない。(それどころか僕は、後続のバイクがすり抜けるスペースを妨害する位置で停止するようにしている・笑)(多くの自転車は、車が動き出してもすり抜けを続けるどころか、そのまま減速せずに交差点の横断歩道に突入するから、左折トラックの死角に入ると激しく危険)

不忍池から東大池之端門に向かう途中、毎日のように下図のような状況に遭遇する(道路は全て一車線)が、図の位置に停止してトラックの左折を優先させる

(´-`).。oO(後ろから来た自転車が、何も考えずに僕を右側から追い抜き、トラックは慌てて急ブレーキ、という状況に何度遭遇したことか・・・。ていうか、この場所はそれ以前の問題として、大多数の自転車が右側通行をしているため、左折に巻き込まれそうになってる。交通ルールも知らないような奴は、きっとトラックの内輪差なんて考えないんだろうな・・・。


この立場から、違反によってどんな危険が伴うかを列挙してみます。

まずは自転車の違反。
車道を右側通行する行為そのものよりも、左側通行する正規の自転車とすれ違うときに車道側に膨らむのが危険。
それどころか、路駐トラックがいてもお構い無しに、車道側に膨らんで車道右側通行を続ける奴は、正面衝突するリスクを考えないのだろうか。。。


それと、「都内は夜間でも明るいからライトをつけない」と主張する人もいるけれど、自転車のライトは自分のためではなく、相手が自転車を認識するためだ、と理解して欲しいと思う。


それ以外の上記に列挙した違反が、他人の迷惑になるのは誰でもわかると思うので、次は自動車の違反について。


合図不履行なんて、ペーパードライバーの仕業だろ、と思ったら大間違い。この違反が一番多いのはタクシーです。
ハザードランプをつけたまま路駐しているタクシーが、ハザードを消さずに突然動き出す」という場面に何度遭遇したことか・・・。 「タクシーを右側から追い抜こうとした僕が、急ブレーキをかけなければ巻き込まれていた」というケースも多数 /* 右側に膨らんで走ってるときに急ブレーキをかけるのは、後ろから追突される可能性があるから怖いんですよね。自転車は制動距離が圧倒的に車より短い(30km/hで2mくらいか)から。まぁ、タクシーが突然動き出す状況では後方に車がいない、と信じて急ブレーキかけてるわけですが。 */


次に、都内で一番多いのが駐停車違反
厳密に言えば、家族の買い物待ちやタクシーの客待ち(タクシー乗り場を除く)は、停車ではなく駐車に該当するため、都内のほぼ全ての道路において禁止されるのだけれど、さすがにそれを取り締まったら世の中不便だと思う。/* 車の中に運転できる人がいれば、何時間停めても「駐車」にならず「停車」扱い、という暗黙のルールが定着しているようである */
でもせめて、アイドリングストップくらいはして欲しい。/* エアコン止めると暑い?いやいや、路駐の横を通るこっちが暑いよ。。。排ガス臭いし。それとも、冷凍車はエンジン止めると鮮度が失われちゃうのだろうか。。。*/

そして、若干ありえないのが、駐停車禁止区域での停車。
・一般車がバス停やその前後に停めるせいで、バス停に停まるバスのお尻が膨らんでしまう
・タクシーが横断歩道の上や、横断歩道よりも交差点側に停まって客待ちをするため、交差点突入時に死角だらけ→やむを得ず徐行→後ろから警音機の流れ
青山通りなど、路駐で左車線が埋め尽くされている場所で、路駐の隙間からタクシーを待つ客がいるせいで、タクシーが左から2車線目に停車

などが挙げられます。


次に、車線変更について。というか、要は幅寄せですね。よくあるのが、前がゆっくりだから僕もゆっくり走ってたら、後ろから来た車が僕を追い越そうとして、前が詰まってることに気づいて(後ろに下がらずに)そのまま幅寄せしてくるというケース。
幅寄せ自体は取り締まられないけど、車線変更禁止や、追い抜き禁止に該当する違反行為です。
そもそも、片側一車線で中央線が黄色の場合、自転車が5km/hでチンタラ走ってる場合でも後方からのバイクや車が自転車を追い抜くことは禁止されてるわけだけど、さすがにそれを遵守してたら年中渋滞なので破ってもいいとは思う。 /* Xylo君の指摘により修正 */
でも、前の車と同じ速度で走ってるときに割り込んでくるのはやめて欲しい。特に、トラックの後ろを走るときは、視界が狭くなるのと、排ガスが臭いことから、10mくらいあけて走ることがあるけど、都内では5m以上車間をとると間違いなく後ろの車に割り込まれる。


次に、歩行者の違反について。
日本の道交法は歩行者に甘いから、問題になるのは信号無視程度ですね。
もちろん、お台場やみなとみらいのような、数百メートル先まで見通せて、安全が確認できる場所ならば、歩行者の信号無視は構わないと思うのだけれど、都内では車が来ているのに平気で信号無視を行い、警音機を鳴らされている場所が多いです。基本的に大きな駅の駅前が多いですね(例:御茶ノ水駅聖橋口、山手通りの中目黒駅北側、上野駅しのばず改札から京成上野への横断歩道、etc.)




以上、具体例を挙げて現状を描写しましたが、根本的な問題はどこにあるのだろう、と考えてみました。


・運転手の能力
・都市の構造
・自転車の無知


まずは、運転手の不慣れに問題があるという指摘。とはいえ、都内(特に山手線の内側)を仕事以外の用事で運転する人は少ないと思うので、大多数は仕事で毎日運転し、運転が上手なのかと思っていました。
しかし、数ヶ月前に初めて都内でタクシーに乗って、実情を知りました。/* 都内の道路や路線図を把握している僕にとって、山手線の内側を1人で移動するのにタクシーを使ったほうが早いケースなんて滅多にないので、疎遠だったわけです */
あろうことか、僕が目的地を告げると、運転手はカーナビに目的地を入力し始めたのです。
カーナビは脇道を網羅していないし、時間帯ごとの渋滞情報が反映されにくいから、プロのドライバーであればカーナビに頼らずに目的地へ移動するでしょう。/* それに、入力している間お客さんを待たせるし、ね */
そして、アクセルを踏む際も急加速だから、乗り心地が悪かったです。/* そもそも急加速は、死角から来る交通(自転車etc.)に対して不意打ちになるから自重して欲しい */
タクシードライバーって、運転に慣れてないのかなと思ってしまいました。


そして、都市の構造の問題。
駐車場(特に、大型トラック用駐車場)の不足や、駅前の空間の狭さがまず挙げられます。
そして、大阪や京都に比べて、道路網が無計画に発達したせいで、斜めに交わる道路が多くて変則的な信号が多いことから、以下のような問題があります。

   ・交通量の多い幹線がなかなか青にならない
   ・自転車の二段階右折がしにくい(できない)
   ・5股の交差点の場合、ウィンカーの意味が誤解され、自転車が左折に巻き込まれる
   ・方向別車線を見間違えたドライバーが、交差点直前で車線変更

など。これは今更どうにもならないですね。


次に、自転車の無知の問題。
車の免許を持たずに自転車を運転する人は、右側通行や歩道通行などが違反であることをそもそも知らないのでは?

自転車免許を導入する動きが高まっているみたいだけど、
・海外からの旅行客が気軽に自転車に乗れない
・キックボードや一輪車との境界をどう設けるか

などの問題も孕んでいるし、とりあえず手近な案として、
・小学校の授業で自転車の乗り方を教える
というのはどうだろうか。。。




一方的に悪口ばかり書いたけど、もちろんプロの意識を持って運転しているドライバーも多いです。
特に、路線バスは乗るたびに運転手のマナーの良さと運転の上手さに関心します。
長距離バスも、この前大阪に行くために乗ったけど、マナーの良さに驚きました。
記憶に新しいのは、今年4月に事故で亡くなった関谷定男さん。運転手として、というより、人としての鏡だと思いました。
関谷定男さんには及ばずとも、少しでも高い意識を持ったドライバー増えれば幸いだと思います。