喫煙家と嫌煙家

催促してくれてありがとう、H.H君。風邪が酷くて死にそうだけど、ブログの更新です。


僕は毎日横浜〜東京を東海道線で通学しています。そこで気になるのが、喫煙所からの副流煙
グリーン車付近や階段付近などの混雑を避けて、すいている車両(1,13〜15号車)に乗ると、どこかの駅で副流煙を被るのです。

別に電車内にいればそれほど感じないだろう、と読者の方は思われるかもしれないが、東海道線の駅は
・人の乗り降りが多いために、車内外の空気が循環される
・特に夕方の東京駅、品川駅などサラリーマンの多い場所では、白線の囲いからあふれて、喫煙家だらけの状態
・駅での停車時間が長い(1分以上)
なので、車内にいてもかなりの煙を吸い込むことになります。/* 3ドアのE211系であれば、長椅子の真ん中付近に逃げることで、受動喫煙は緩和されるけど… */


ここで短絡的に考えれば、
・駅ホームの喫煙所を撤去してほしい
・それが無理ならせめて、喫煙所の排煙設備を充実させて欲しい
・それも無理ならせめて、喫煙所にアクリルの壁を設けて欲しい
・それも無理ならせめて、喫煙所の位置を全ての駅で統一して欲しい /* 現状では、例えば上り電車は、横浜:13号車、川崎:15号車、品川:1号車、新橋:1号車、東京:13,14号車となっている */
といった提案をして終わるのですが、ここではもうちょっと考えてみます。



そもそも、喫煙家への風当たりが強くなったのは、健康増進法が施行されたここ5年程のことですが、それ以前に比べてJRの喫煙所でタバコを吸う人が増えてきている気がするのです。
理由は明白で、
・路上喫煙禁止の区条例
・私鉄の駅の全面禁煙
・オフィス内も禁煙or分煙
などによって、喫煙するスペースが減ってきているからですね。
本来は、「電車の中で吸えないタバコを吸う代替スペース」だったはずのホームの喫煙所が、「路上やオフィスで吸えないタバコを吸う代替スペース」も兼ねてしまうために、喫煙所が人で溢れてしまいます。


最近のニュースで、「公園を訪れる人の半数は喫煙目的」という記事を見ましたが、こちらも同じ事情です。子供が遊んだり、ゆっくりくつろぐ場所のはずの公園が喫煙スペースになってしまっては、元も子もないですよね。


もちろん、たまに見かける
・喫煙家は税金を沢山納めてるんだから、肩身が狭い思いをするのはおかしい
と開き直る喫煙家を支持するつもりもありません。
でも、規制を強化するばかりでは、
・合法にタバコが吸える場所に、想定以上に人が殺到して、結局迷惑がかかる
・駅のトイレの個室など、バレない場所でタバコを吸う人が増える →あとからトイレに入る人が迷惑
と、トータルで見れば損になります。


現段階でインフラとして出来る対策としては、
・次々と禁煙区域を増やすのではなく、喫煙家が判断して、他人の迷惑になる場所(バス停・横断歩道の信号待ち・狭い歩道など、人口密度の高い場所や、嫌煙家が逃げられない場所)は避けてもらう
・路上喫煙を一律で禁止するのではなく、なるべく風下に他人がいない場所で、風下を向いてタバコを吸ってもらう(服につかないように)
といった程度でしょうか。


行政の立場としては、やみくもにタバコ税を上げて愛煙家に反発される一方でなく、同時に喫煙してよい年齢を1歳ずつ引き上げていくのも手だと思います。 でも、この手の問題はタバコメーカーの反対をどう対処するかが難しいところ。。。


科学技術からのアプローチももっと促進すべきだと思います。
ニコチン依存症のメカニズムを解明するまではいかなくとも、禁煙パッチの開発にもっと投資すればよいのに・・・と思うのですが。 /* 去年東海道新幹線に導入されたN700系では、喫煙スペースに最新の光触媒空気清浄器を導入したようですが、効果は薄く、嫌煙家からは客室に煙が流れ込んで迷惑、と指摘されているようです。その点に関しては、まだ技術が不十分なようです。 */