JRローカル線の旅

久しぶりに青春18きっぷで関西へ旅をしてきました。


長距離の安価な旅行手段として、長距離バスと青春18きっぷがあります。長距離バスは深夜というイメージがありますが、東京-大阪間のような主要区間には、最近では昼にも長距離バスが運行しています。宿が確保できる場合には、昼に移動するのもアリですね。


まずエントリーの前半部分で、(大して新しい情報ではないかもしれませんが、)東京から大阪に移動する場合の、メリットとデメリットをそれぞれ列挙してみます。
(二者それぞれのメリットとデメリットを述べるのは、情報が重複するので避けたのですが、対比の形で書けないので要点が分かりにくくなってしまった…)


<昼間の移動>

  • メリット

予約制でないので、気軽に予定変更ができる
自分の都合でぶらっと途中下車ができる
安い(青春18きっぷは11500円/5回、昼行バスは約5000円/1回)
分単位で到着時刻が予測出来る(到着後のスケジュールが組みやすい)
車内で読書やパソコン*1などの作業ができる(車酔いの心配はない)

  • デメリット

トイレが付いていないことがある(←1時間以上の乗車区間では滅多にないが)
列車トラブル発生時に目的地に辿り着けないことがある
利用できる日程が限られている(長期休暇期間のみ)
(1枚単位で青春18きっぷを入手したい場合、)ヤフオクなどのやり取りが面倒
バスよりも乗り心地が悪い&何度も乗継が必要
(関西の新快速など、)着席できないことがある


<夜間の移動>

  • メリット

安い(青春18きっぷは11500円/5回+指定席510円/1回、夜行バスは最安でも約3500円/1回)
分単位で到着時刻が予測出来る(到着後のスケジュールが組みやすい)
ムーンライトながらは特急車両なので、トイレの数が多い(夜行バスは最安だとトイレが付いていない)

  • デメリット

消灯されない(減光のみ)
利用できる日程が限られている(長期休暇期間のみ)
バスよりも乗り心地が悪い



次に、エントリーの後半部分として、青春18きっぷで東京から大阪へ旅行する人へのアドバイスなど。(←こっちがメインです)

  • 乗換駅

東京から大阪に行くときはひたすら東海道線を乗り継いで行くわけですが、多くの乗換駅では「熱海止まりの電車を降りて熱海始発の電車に乗る」といった具合に、終着駅と始発駅が一致しています。
しかし、(最適ルートを選んだとしても)たまには「沼津ー島田を走る電車から、興津ー浜松を走る電車に乗り換える」といった具合に、終着駅と始発駅が一致しない乗換が発生することがあります。


この際、終着駅まで行って乗り換えるメリットはほとんどありません。上の例で言うと、沼津から浜松に行く場合には、終点の島田まで行ってからホームで次の電車を待つよりも、途中駅の興津で乗り換えて始発電車に乗るほうが良いというわけです。
理由としては、
1.始発列車のほうが(日差しが眩しくない北側の座席を選べる、列車のすれ違い時の振動を避けるために進行方向左側の座席を選べる、などのように)好きな座席を選べる。
2.好きな座席とか言う以前に、終着駅まで行って乗り換えると着席出来ないことさえ珍しくない。
3.始発列車のほうがホームでの停車時間が長いために、冷暖房設備のないホームで待つ時間が少ない。
というメリットがあるからです*2


上のことは、至極当たり前のように聞こえるかもしれませんが、驚いたことに、同一方向の乗換(上の例では、興津駅での乗換)は車内アナウンスが一切行われないのです。しかも、駅は過疎ってるし乗降者は少ないので、時刻表を持ってる人以外は上記の乗換に気付くことは難しいようです。


  • 乗換時間

列車を乗り継いで長距離を移動する人のために、接続を考慮したダイヤ編成になっている駅もあります。4分待ち、5分待ちのように、乗換の待ち時間が少ないほうが、全体の所要時間が短縮されるので助かりますよね。


この乗換は、前の電車が2〜3分遅れた場合にも接続待ちをしてくれるケースも多いので助かるのですが、前の電車が遅れていないにもかかわらず乗り換えられないケースもあるので気をつけてください。
具体的には、僕は今回大阪に行くときに、17:31大垣着の新快速から、17:35大垣発の普通米原行きに乗り換えようとしていました。
このとき、米原行きは1番線から発車するため陸橋を渡る必要があるのですが、大垣駅の陸橋は1つしかなく、同じルートで移動する乗客がかなりいるために、陸橋がかなり混雑します。その結果、大阪方面に向かう乗客全員が1番線に移動するのを待たずに、電車は発車してしまいました。(僕は、嫌な予感がしたので予め大垣駅の階段付近の車両に乗車していたので、大丈夫でしたが。。。)


「駅の規模が小さい」「通過需要が多い」「乗り換え時間が短い」といった要素が揃っている乗換では、次の電車を逃さないように気をつけてください。(特に、大阪を経由して地方に行く人には致命的になりうる)

*1:東京ー熱海間でE231系に乗車すれば、各車両の大阪寄りに清掃用コンセントがあるので、ここからパソコンの電源をとることは原理的にはできます。しかし、電圧変動によってパソコンを傷めるし、合法かどうか不明なので、オススメはしません。

*2:例外として、運用車両の好き嫌いといった問題はあります。例えば、東海地区では211系と311系が混在していますが、乗り心地の良さやトイレの有無などの点で、311系のほうが優秀です。なので、311系に乗車している時間を長くとる目的であれば、上記の一般論の例外となり得ます。