専門用語とかどせい君とか英語とか

前回のエントリーがどせい君に引用されていたので、お礼も兼ねてエントリーを更新しておきます。
- 専門用語とか双パラとか英語とか - どせいたんさき 2号。
まずは、僕のエントリーを簡潔に要約してくれてありがとう。どせい君が要約してくれたまさにその通りです。


海外で生まれた専門用語を日本に輸入する際に,異なる意味を持った用語が同じ日本語に翻訳されてしまったり,誤訳によって専門用語のニュアンスと訳語のニュアンスが食い違ってしまったりする現象が見られる.これでは英語に直す際にややこしいばかりではなく,専門用語の正しい理解の妨げにもなる.また,実際研究の場では日本語が用いられることは稀なのでいっそのこと最初から原語で学んだほうがいいのではないだろうか.
専門用語とか双パラとか英語とか - どせいたんさき 2号。
そして、適切なコメントくれてありがとう >H.H君etc.


まずはじめに、


さすがに中学・高校の教科書で専門用語が全部英語で出てきたらきっと泣きたくなります
専門用語とか双パラとか英語とか - どせいたんさき 2号。
という点に関して、これは僕の前回のエントリーで言い間違えたので訂正しておきます。仰る通り、アルファベットを習いたての中学校1年生に"positive / negative number"とか教えたら英語嫌い・数学嫌いが量産されるだけですよね。
言いなおすと、既に英語の授業で学習している/近いうちに習う英単語に関しては、英語で習っても良いのではないか、となります。
例えば「関数」という数学用語を始めて習うとき、漢和辞典の「関」の項目には「せき」「つなぎめ」「かかわる」という3つの異なる用法があるから、「関数」という文字列からニュアンスを読み取ることはできないと思います。結局この用語を、単なる文字列として受け入れることになるのだから、最初から"function"と教わっても、大してハードルは変わらないと思いました…。


それに関連して、H.H君のコメントの


あと一つ思うのが、日本語で数学の文章読むと、数式が浮き出てコントラストが付くから分かりやすいんだよね。さらに、ジャンルに応じて出てくる言葉の傾向の変化が漢字という文字のレベルで現れるから、ぱっと見てある程度の推測が出来るんだ。アルファベットに対して漢字の文字種が圧倒的に多いからこういう事ができると思うんだけど、どうなんだろう…?
という点ですが、確かに英語よりも日本語のほうが文字種が圧倒的に多いから、小説などは日本語のほうが読みやすいという意見はありますよね。
でも、異なる用語に、共通する漢字が用いられているケース(ex. 「関数」「関係」)もあるので、必ずしもスムーズに読めるとは限らないかと思いました。読みにくいとは言わないけれど、英語の場合とさほど変わらないような…



しかし、どせい君の指摘を受けて改めて考えてみると、確かに日本語訳がそもそも存在しないというのは落ち着かない感じもするし、僕の主張を通すだけなら日本語・英語併記で用は足りると思えてきました。前回は過激なことを言い過ぎたと、少し反省しています。。。


僕の主張を言いなおすと、以下のようになります。これでどうでしょうか?

  • 中高の数学で新しい用語が出てくる際、英語の授業で既に習っている/もうすぐ習う単語は英語も併記する。
  • 大学以上の数学で初めて出てくる数学用語に関しては、そもそも定着した訳語を用意する必要はない。
  • 誤った発音のカタカナは正しい発音に改める。