囲碁と磁性体

ゼミの発表が終わって、開放感を満喫している双パラです♪


昨日、理物の博士課程の人と世間話をしていたら、囲碁の話になりました。
囲碁を見てると、磁性体のスピンを思い出すよね〜」


ねーよwww 物理学生の会話きめぇwww
とか思いながら話を続けていました。

  • 「白石と黒石の相互作用の結果、ドメインが形成されて準安定状態に落ち着くよねー」
  • 「そうそう、一見白石と黒石が同数程度存在しているように見えても、対局者がうっかりすると、対称性の破れが起こって片方の色に染まったりするよねー」
  • 「そしたら、シチョウアタリは遠距離相互作用のあるサイトだよねー」


とか盛り上がってました。嗚呼、囲碁と物理を両方知ってる読者にしか理解してもらえなさそう・・・。


そして、最後に博士課程の方が一言:
「でも囲碁が磁性体と一番違うのは、境界をうまく活用していることだよね」


そう、物理に登場する磁性体は、多くの場合周期境界条件を課すか、或いは無限に多くのサイト数を仮定するため、境界の影響は現れないのです。一方で、囲碁では境界を利用して陣地を囲っていきます。



そこで別の話題に移ってしまったのですが、そのとき僕には素朴な疑問が浮かびました。


周期境界条件囲碁をやったら、どうなるだろうか・・・
物理を知らない人のために捕捉すると、周期境界条件とは、万華鏡のように、右端と左端、上端と下端がつながっていて、同じパターンが並進方向に無限に表れるような条件のことです。(嗚呼、なんて荒っぽい説明…)


ちょっと考えると、一応ゲームとしては成立するような気がします。違いとしては、ドメインが通常の囲碁よりも小さくなることくらいでしょうか…。
興味のある読者がいたら、是非周期境界条件囲碁を打ってみてください!
感想を聞かせていただけたら幸いです!!