将棋の直観思考を科学する

ふとネットサーフィンしていたら、面白いリリースを見つけた。


シンポジウム「将棋棋士の「直観思考」を科学する!」を開催   −将棋プロジェクト初の成果を発表 −


詳しくはリンク先を読んでもらえればよいのですが、理研富士通日本将棋連盟が協力して、人間特有の直感的な思考の解明にチャレンジするそうな。
しかも舞台は、僕の興味のある将棋。


将棋において、中盤での形勢判断など、プロ棋士10人集めて10人とも同じ答えを出すにもかかわらず、現在のコンピュータが正しい答えを出すことができない問いがあります。
僕も幼少の頃からその点に興味があって、一体コンピュータと人間の思考はどのように異なるのか、突き詰めるために生物物理の理論(東大新領域の岡田先生とか)を専攻したいとも思ったこともあるくらいです。結局、生物物理を修士課程で専攻するのは時期尚早だと思ってやめましたが


人間の古典的な情報処理の速度は、タンパク質の反応速度(〜10msec)に起因する上限があるはずです具体的な計算はしていませんが。現在のコンピュータが既にそれだけのメモリを持っているならば、
・これ以上集積度を上げなくとも、(一定の誤りを許すなど)アルゴリズムを工夫するだけで、コンピュータが人間に将棋で勝つことができる。
・人間の脳は、(量子コンピュータのように)なんらかの過程で量子論をうまく利用している
のどちらかが成立するはずです。前者であれば人工知能の開発などに貢献するだろうし、後者であれば量子コンピュータの開発や脳の機構の理解に貢献するはずなので、どちらにしても興味深いと思っています。今学期の月曜2限の授業で、この方向でレポを書く可能性があるので、その授業受けてる人はレポの題材にしないでね^^



しかも、かなりの豪華キャスト陣


野依 良治(理研 理事長)
間塚 道義(富士通 代表取締役会長)←誰?w
米長 邦雄(日本将棋連盟 会長)
そして、発表者の中には、かの有名な(唯一「若手研究者」のリストから外されている)

伊藤 正男(脳科学総合研究センター 特別顧問)



とても興味深いので、駒場祭とかぶってるけど聞きに行こうと思います(^0^)/
一緒に行ってもいいよっていう人、募集中ですぅ〜。